値上げばかりの世の中で、1,000円の楽しみを探す
最近、何を買っても高い。
スーパーに行っても高い。
コンビニに行っても高い。
外食すれば、「こんなにしたっけ?」って思うことが増えた。
ガソリンも高いし、電気代も高い。
仕事で使うものだって、昔より確実に値段が上がってる。
給料や収入まで同じ勢いで上がってくれればいいけど、なかなかそうはいかない。
だから最近は、買い物するときに値札を見る時間が長くなった。
今日も酒屋でジンを見ていた。
2,000円、3,000円、4,000円。
もちろん、高い酒には高いなりのうまさがあるんだろう。
でも思った。
別に、毎日そんな高い酒じゃなくてもいいよな。
1,000円くらいのジンを買って、氷を入れて、炭酸で割る。
仕事が終わって、風呂に入って、家で一杯。
それで「うまいな」って思えれば、私はそれで十分なんじゃないかと。
若い頃は、もう少し違った気がする。
いい車が欲しい。
いい服が欲しい。
いい店で飲みたい。
人よりちょっといいものを持っていることに、価値を感じていた時期もあった。
でも53歳になった今、欲しいものが少し変わってきた。
高いものより、気楽に楽しめるもの。
見栄を張るものより、自分が本当に好きなもの。
たぶん歳を取ったということなんだろうけど、私はそんなに悪いことだと思っていない。
むしろ今のほうが、「自分にとって何が楽しいのか」が少し分かってきた気がする。
1,000円の酒。
500円のつまみ。
天気のいい日に庭でぼーっとする時間。
たまにゴルフに行く。
好きな映画を見る。
そう考えると、楽しみって意外と金額じゃない。
もちろん、お金は大事だ。
生活するには必要だし、仕事をしている以上、少しでも稼ぎたいと思う。
でも、値上げばかりを気にしていると、なんだか毎日まで貧しくなったような気分になってしまう。
だから最近は、
「安く済ませる」じゃなくて、「安く楽しむ」
って考えるようにしている。
これ、似ているようで少し違う。
我慢して1000円しか使わないんじゃない。
1000円で何を楽しめるかを考える。
それなら、ちょっとゲームみたいで面白い。
高いものを買えば満足できる時代じゃなくなったのかもしれない。
少なくとも私は、そうなってきた。
今日も安いジンを一本買って帰る。
炭酸を入れて、氷をカランと鳴らして一杯。
たぶんそれだけで、今日という一日はそれなりにいい日に変わる。
贅沢したいわけじゃない。
明日も頑張れるくらいの、小さな楽しみがあればいい。
そんな1,000円の楽しみを、これからも探していこうと思う。
